平成23年5月6日の学級だより「すきやき」より
この日は「号令」について書きました。今回は誰もが知ってる「前にならえ!」にちょっとだけつっこんでみました。
耳鼻科検診のために,保健室へ行くときのこと。
この日は「号令」について書きました。今回は誰もが知ってる「前にならえ!」にちょっとだけつっこんでみました。
★以下 学級だより「すきやき」より★
耳鼻科検診のために,保健室へ行くときのこと。
「保健室に行くから,名簿順で2列に並んでね。」
と伝えました。進級当初に比べればずいぶん早く並べるようになった子どもたち。よく見ると何人かの子たちが
「前にならえ!」
「前にならえやで,ちゃんとしいや」
と声をかけています。えらいやん,早く並べるようになってきたやん,と声をかけながらこんなことを聞いてみました。
「ところで,なんで『前にならえ』って言うの?」
短い沈黙のあと,何人かの子どもが答えます。
「まっすぐ並ぶため。」
本当はそれだけではないのですが,「ふーんそうか」ととりあえず納得。
「ところで,先生たちや大人が並ぶときには『前にならえ』って言わないけど?」
挑発的な言葉に今度はたくさんの子どもが反応します。
「そりゃそうや,大人やもん。」
「大人はできるやろー。」
「目で見てまっすぐにしてるんちゃう?」
さらに聞きます。
「そうなんや。ところで君たちはどうなん?やっぱり難しいの?」
「できる。」
即答でした。
「じゃやってみよう」ということで早速並んでみます。「できる」というだけあって,あっという間にまっすぐ並ぶことができました。みんな,前の人を見て合わせています。
「あら,できるんやねー。すごいなあ。『前にならえ』いらんかもね。」
なんて褒めながら,耳鼻科検診へ向かいました。
誰かが「前にならえ!」と言ったらそれに合わせて列を整える。じゃあ,誰も「前にならえ!」と言わないときはどうすればいいのでしょう。
「前にならえ!」だけでなく,「気をつけ!」とか「静かにしましょう!」なんて号令もあります。
「前にならえ!」だけでなく,「気をつけ!」とか「静かにしましょう!」なんて号令もあります。
本当は,誰かが号令をかけるからそうするのではなく,「今は前を向いて姿勢を正した方がいいな」「○○さんが話し始めるな,黙って聞こう」というように「自分で考える」ことが必要ではないでしょうか。
またまた出ました「自分で考える」。
ゴールデンウィーク明け,並ぶ前にはこうやって聞いてみるつもりです。
ゴールデンウィーク明け,並ぶ前にはこうやって聞いてみるつもりです。
「廊下に並んでね。……ところで,誰かに『前にならえ!』って言ってもらった方がいい?」
どうなるでしょう。楽しみです。
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