一般に,ゲームや試合に際して「勝ち負けにこだわる」とか「負け惜しみを言う」というのは「大人げない」ことだと考えられています。ところが「大人げない」というだけあって,子どもは違います。見事なまでに勝ち負けにこだわり,負け惜しみを言います。そんな「勝ち負け」について考えていることを,おたよりに書きました。
★以下 平成23年10月28日学級だより「すきやき」より★
26日(水)は運動会でした。平日開催だったこともあり,ご都合がつかず,見にくることのできなかった保護者の方もおられるかもしれません。10月下旬の運動会は,じっとしていると少し肌寒いぐらいでした。
さて,3年生のチーム競技「○○○○○○○○○○○○」(台風の目)ですが,本番は○組が勝ちました。それまでの練習では,棒の飛び越しやくぐり方のちょっとしたタイミングに大きく左右されて,勝ち負けは毎回違っていました。練習とはいえ勝負は勝負。そのたびに「1位,○組!」「イエーイ!」というやり取りがあります。
練習で初めて「1位,○組!」と言ったとき,子どもたちの反応は意外なものでした。「やった!」「イエーイ」と声をあげる人がいる一方で,「喜んでいいのかな?」と周囲をうかがう人もいたのです。
「正々堂々と試合をして勝ったのだから,思い切り喜んでいい。でも,自分たちと本気で試合をしてくれた相手にも『ありがとう』『いい勝負だったね』という気持ちを込めて,思い切り拍手しよう」
子どもたちにはそんなふうに話しました。もちろん負けてしまったチームも同じです。
運動会に限らず,休み時間の遊びなどには必ずと言っていいほど「勝ち負け」がついて回ります。
私は「勝負ごとに勝った。うれしい!」とか「負けてしまった。くやしい!」という気持ちになるのは一生懸命遊んだ証拠だと考えています。ところが「勝ち負け」に夢中になるあまり,「ルールを守らない」「負け惜しみを言う」「負かした相手をバカにする」ということも出てきます。そこに欠けているのは「相手がいたから勝負ができた」「相手がいたから勝つことができた」という意識です。
「勝負」は,ひとりぼっちでは絶対にできません。
私は「勝負ごとに勝った。うれしい!」とか「負けてしまった。くやしい!」という気持ちになるのは一生懸命遊んだ証拠だと考えています。ところが「勝ち負け」に夢中になるあまり,「ルールを守らない」「負け惜しみを言う」「負かした相手をバカにする」ということも出てきます。そこに欠けているのは「相手がいたから勝負ができた」「相手がいたから勝つことができた」という意識です。
「勝負」は,ひとりぼっちでは絶対にできません。
勝ったときには
「今日は勝ったぞ!試合してくれてありがとう!」
「今日は勝ったぞ!試合してくれてありがとう!」
負けたときには
「今日は負けちゃった!悔しいなあ。明日もまたやろう。」
「今日は負けちゃった!悔しいなあ。明日もまたやろう。」
そんなふうに「勝ち負け」にこだわれる人になってほしい。秋晴れの空の下で懸命に走る子どもたちを見ながら,こんなことを考えていました。
「負けても楽しい」という感覚って,けっこう高度だと思います。どうやって子どもたちをそこまで成長させるかは……まだまだ手探りの状態です。
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★補足★
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